【PMBOK第7版】プロジェクトマネジメントの原理・原則
はじめに
以前までは成果物が予測可能なプロジェクトが多かったため、PMBOKの第6版以前は、プロセスベースの標準を表してきてました。しかし、昨今進化を続けているテクノロジーや多種多様なステークホルダーといったことが多くなってきており、予測できないプロジェクトも多くなってきました。そのため、以前までのプロセスベースでは、価値を実現する方法としては、維持することができなくなってきました。そのため、効果的なプロジェクトマネジメントを支援するため、成果物よりも意図した成果を重視するようになっていき、原理・原則ベースでの記載に変更されました。
後述より、12の原理・原則について、記載していきます。
原理・原則
プロジェクトマネジメントの原理・原則は指針を提供することに留まり、適用範囲は、プロジェクトの状況等によって異なります。
スチュワードシップ
「勤勉で、敬意を払い、面倒見の良いスチュワードであること」
チーム
「共同的なプロジェクト・チーム環境を構築すること」
ステークホルダー
「ステークホルダーと効果的に関わること」
価値
「価値に焦点を当てること」
システム思考
「システムの相互作用を認識し、評価し、対応すること」
リーダーシップ
「リーダーシップを示すこと」
テーラリング
「状況に基づいてテーラリングすること」
品質
「プロセスと成果物に品質を組み込むこと」
複雑さ
「複雑さに対処すること」
リスク
「リスク対応を最適化すること」
適応力と回復力
「適応力と回復力を持つこと」
変革
「想定した将来の状態を達成するために変革できるようにすること」
- 予測できないプロジェクトへの価値を提供するため、プロセスベースから原理・原則ベースに変更された
- プロジェクトマネジメントに効果的な12の原理・原則がある
12の原理・原則は、予測できないプロジェクトに対しての事柄に多く触れられています。また、プロジェクトマネジメントの12の原理・原則は、 人 や 成果 に焦点を当てています。プロジェクトは、人による人のためのものであり、プロジェクトマネジメントは、状況に応じて柔軟に遂行していくことが大切です。
ありがとうございました。