ITプロジェクトマネジメント学習

実践や学んだ内容のメモ

【プロジェクトマネジメント】開発アプローチ ~ 予測型と適応型 ~

はじめに

開発アプローチとは、プロジェクトのライフサイクル中にプロダクト、サービス、または所産を創出して発展させるために使用される手段になります。一般的に利用されるアプローチには予測型適応型ハイブリッド型の3つがあります。各アプローチの特徴を理解し、実行するプロジェクトに適応した開発アプローチを選択していくことでより良い成果を生み出すことが可能となっていきます。

後述より、各開発アプローチについて記述していきます。

予測型(ウォーターフォール

概要

予測型アプローチ(以降、ウォータフォール)は、別名「ウォータフォール」「従来型」と呼ばれてます。「ウォータフォール」とは、日本語で "滝" を意味しており、プロジェクトの工程を上から下に向かって順次移行していくアプローチとなります。基本的には、"滝" と一緒で、下から工程が巻き戻ることを想定していないため、次工程に行った後に手戻りはしないことが重要となっていきます。とはいえ、案件の多くは最初に全てを決めきれないで巻き戻ることが多くなるため、大きな巻き戻りがないように進めることが考えていく必要があります。

特徴

ウォーターフォールでは、上記のように開発工程が別れており、基本のルールとして、上流の工程から下流の工程に流れていきます。各工程の終了時に各担当者(ステークホルダー)からの合意を得てから次の工程に移行していきます。
また、構造がわかりやすくなっており、進行も直感的になります。成果物に対しては、最初に定義するため、様々な状況からの変更が発生しやすいプロジェクトには弱い点があります。

向いているプロジェクト

原則として、要求事項等の変更がされないようなプロジェクトが、ウォータフォールは向いています。また、各工程でのレビューもあるため品質自体が高く要求されるプロジェクトにも向いているといえるでしょう。



適応型(アジャイル

適応型アプローチ(以降、アジャイル)は、別名「アジャイル」と呼ばれます。アジャイルには、「素早い」「俊敏な」という意味があり、短いスパンでの成果物の生成に向いています。アジャイルにはアジャイルマニュフェストと呼ばれる原理が定義されております。

アジャイルマニュフェスト(一部抜粋)

プロセスやツールよりも個人と対話を、
包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを、
契約交渉よりも顧客との協調を、
計画に従うことよりも変化への対応を、

つまり、「対面のコミュニケーション」を大事にすることで相互理解を深めより良いチームづくりをし、素早い「実働検証」をすることで、より良い成果を生み出すことができ、「顧客との協調」を図ることでプロジェクトの目的に応じた成果に直結したプロセスを構築することができる。また、「顧客のニーズや市場の変化を脅威ではなく、好機として捉える」機会とすることでより良いサービス、所産の創造が可能となります。  従来の予想型のアプローチの場合は、予想できないサービス、所産等に対応することは適合しない場合が発生しますが、適応型アプローチをすることでチーム全体がプロジェクトに対して、責任をもちオーナーシップが育まれることにより、最適な成果の創造が可能となります。

向いているプロジェクト

アジャイルプロジェクトでは、要件が明確に定まっていないプロジェクトや顧客側のビジネス状況により変更が発生する可能性があるプロジェクトに向いています。



まとめ

開発アプローチには、予測型、適応型が存在し、それを複合的にしたハイブリッド型の3つのアプローチが プロジェクトによって、適応する開発アプローチの選択が必要になる。

各アプローチには、プロジェクトごとに向き不向きがあり、プロジェクトにあった開発アプローチを選定していくことが価値を生み出すことに重要なことになります。 各開発アプローチの説明は、別記事にまとめていきたいと思います。

参考図書



ありがとうございました。