ITプロジェクトマネジメント学習

実践や学んだ内容のメモ

プロジェクトの進め方(1/ 2)

はじめに

プロジェクトとは、独自のサービス、所産を生み出すための有期的な業務になり、価値を提供できるサービス、所産を生み出すことが目的となります。

今回は、プロジェクトの進め方や注意事項について、解説していきます。

プロジェクトの流れ

プロジェクトの開始から終了までの流れを5つの分類にして定義しています。 5つのプロセスについて解説していきます。

1. 立ち上げプロセス

立ち上げプロセスは、最初のプロセスとなります。このプロセスの中では、最初に着手することになるのは、「プロジェクト憲章」の作成です。プロジェクト憲章とは、プロジェクトの存在を正式に認可するために必要な文書です。プロジェクト憲章はプロジェクトマネージャーが作成し、スポンサーが承認することによって、プロジェクトは正式に認可されます。  また、プロジェクト憲章には、下記の項目が必要となります。

  • プロジェクト目標(KPI:重要業績指標などの測定可能なプロジェクト目標や成功基準)
  • ステークホルダー
  • 制約条件(要求事項、納期、予算、終了基準等)
  • 全体リスク(経済情勢、業界動向などのプロジェクト単体でコントロールできないリスク)


2. 計画プロセス

計画プロセスでは、初めにステークホルダーの要求事項を明確にすることが必要です。立ち上げ段階で上がってきた要求事項をさらに集めて要求事項文書と呼ばれる要求事項の一覧を作成します。集めるツールとしては、ブレーンストーミングやインタービュー等で要求事項を集めていきます。各ステークホルダーにあった方法で収集することにより、ステークホルダーの満足度が上がり、プロジェクトの進行にスムーズに進めることができます。次に、要求事項から成果物を定義し、プロジェクトスコープ記述書を作成していき、成果物を管理しやすい段階まで、細分化し、WBSを作成していきます。また、WBSはアクティビティまで落とし込むと管理が難しくなるため、ワークパッケージまでに留めておきましょう。  次に作成した、WBSのワークパッケージを構成しているアクティビティを定義し、アクティビティの一覧作成し、順序を定義していきます。この時にアクティビティごとに依存関係があるためそこには注意して作成していきます。  ここまでできた段階でようやく見積もりができるようになります。見積もりについては、各アクティビティに対して必要な資源と所要期間を見積もり予算を立てていきます。この時に、プロジェクトのリスクも併せて考えて、予備費用を設定しておくと発生したリスクに対して利用することが可能です。予算が作成された時にクリティカル・パス法等を利用して、スケジュールを作成していきます。スコープ・スケジュール・コストが大まかに決まった後に、品質マネジメント計画、リスクマネジメント計画を作成していきます。その後にプロジェクト計画書を作成し、資源の調達計画へと進んでいきます。全てが整った段階で、計画段階を終了し、キックオフMTGが開催されます。

まとめ

今回は、5つのプロセスのうち、立ち上げプロセスと計画プロセスについての流れを解説いたしました。 実際のプロジェクトでは、要求事項を一から開発ベンダーと作成していく場合もあります。ここに書かせていただいたのは、一つの事例となります。次回の記事の中では、後の3つのプロセスについて解説をしていきます。

ありがとうございました。